こんにちわ。
常識では考えられないグラックです。
今日の常識外れ、それは、
「怒らなくて良い」
これのどこが常識外かって?
大抵の人は、ときには怒ることも必要だって思ってるでしょ?
「怒るときには怒んないとダメなのさ!」
ここ一番、あるいは教えても言うこと聞かないときは怒らないとダメ。
これが大多数の人の考え方でしょう。そして大多数の人の考え方というのは、往々にして常識として扱われます。
つまり、怒らない方が良いと何気なく思いつつ、怒ることはやむを得ないというのが現在の常識なんですね。
だけど、
いかなるときも、いかなる理由でも怒る必要はないんです。
なぜか?
怒れば、怒りの波動が発振されるので、また新たな怒りたい事が発生するんです。怒った人にだけですよ。それが人間の脳の能力ですから。この能力からは誰も逃れられません。気付いていないかもしれませんが。
まずこれが大前提。
では、なぜ怒らなければならないって思うのか分析してみましょうね。
まず、ほとんどの人は口で言って教えようとしますよね。で、教えたら相手がそのとおりにしてくれると思い込んでるんです。
なぜか?
教えるという行為の裏に、圧倒的に自分の方が優位であると決めているからです。例をあげると、
・大人と子供(親と子、教師と生徒)
・上司と部下
・先輩と後輩
・古株と新参者
自分より相手が下だって思ってるから、自分が教えたことは正しくて命令のように従ってくれるだろうと思い込んでいるんです。
ところが生き物は自分の思いどおりにはなりません。だから教えたとおりにはならないんです。
そうなると、「教えたのに従わない!だから怒るしかない。」という思考の骨格が記憶から呼び起こされ、自分の中で正当化されるわけです。
この怒りの思考回路は脳が瞬間的に行ってしまいます。だからこれを抑制するなどコントロールしようとしても簡単にはいきません。
また、ここで大事なこともあります。
この怒りの思考回路が呼び起こされない人もいます。
それは自分の過去に「教えに従わなかった!だから怒られた」というのを全く経験したことがない人たちです。
この人たちは、相手が教えたのに従わなかったからと言って怒ったりしません。怒りの思考回路の記憶である負の入力が過去にされてないからです。
それでは、ここでちょっと振り返ってみましょう。
ついついイラっとしがちな人、子供に小言が多い人、部下にいつも腹が立つ人、
子供の頃あるいは過去に怒られませんでしたか?
生き物は、ほとんど怒られることは嫌いです。怒られるとトラウマになります。よほど霊の修行レベルが高くない限りは。
そして、今度はあなたが自分が優位だと思える相手に同じことをするようになります。
「怒る」
ということを。
自分が子供の頃や過去にあれほど嫌な思いをさせられてきた「怒られる」ということを、相手に対してやってしまうんです。
これが「怒る」ことの連鎖の仕組みです。
思い当たる人、多いんじゃないですか?
でも自分を責める必要ないですからね。これは人間の体、脳の能力ですからそうなって然るべき姿です。脳は過去に入力された膨大な記憶から行動パターンを呼び出し自動的に実行します。感情が発生する瞬間のときにね。
たけど、ちょっと工夫することで、この負の連鎖を絶ち切ることはできるんです。
自分を責める必要はないけど、このひと工夫はやれば幸せになれます。やらない人は幸せになれません。選択はあなた次第。
じゃあ、ひと工夫いってみますか!
ポイントは、怒りが現れるとき、つまりカッとなるときやカチンとくるときにはもうどうしようもないという前提で考えること。
怒りが発生したとき、そうなってからでは客観的に自分で分析できないので平常時に考えるんです。
そ、今ですよ。まだ怒ってないでしょ?(笑)
で、どう考えるかです。
できるだけたくさんこれまでイラっときたシチュエーションを思い出してください。文句を言いたくなるようなシチュエーションでも良いですよ。
まずは人を対象にするとわかりやすいです。状況別に自分の生活と照らし合わせていくとね。
子供に、同僚に、上司に、親族に、見ず知らずの人に、車の運転手に、テレビのアナウンサーに、雑誌のライターに、SNSの匿名希望者に、
挙げていったら次から次へと出てくるでしょう?怒りやすい人はね。
そして、次。
その各状況のどの点でカチンときたか。
実はそれがあなたの譲れないポイント。
凝り固まった考え方である固執です。
譲れないと思い込んでいるんです。
それがあなたの思考の癖です。強固な癖です。その癖を引き金にして、脳が怒りを呼び起こす。これを繰り返し、時間をかけて習慣化されてきたんです。
この世に絶対的な正しいものなど存在しません。だけど、自分のなかで譲れないポイントを持っていて、それは正しいから他の人も守るべきだと考えているんですね。
でもそれはあなたが考えてるだけのこと。
相手は違う。
当然ながらここにズレが生じる。
このことを認識しましょう。ことある毎にね。
すると、そのうちカチンとくるときに、ふと思い出すようになります。
あ、これってあの時分析したパターンだ、って。
こうなればシメたもの。
と、ここまでが怒りの仕組みと対処法。
「それはわかったけど、どうしても怒らなくちゃならないときがあるでしょう?例えば、子供に言っても言っても言うこと聞かないとき、絶対にやっちゃいけないことをやったとき、とかさ。」
って思われる方がいらっしゃると思います。
じつは、このときこそ怒らなくていいんです。
と言いますか、怒ると真意が伝わりません。
怒りたいなら別ですが、真の目的は伝えること、それを理解してもらうことにあります。
それをどうして怒ってしまうのか?
「自分にはできない」って思っちゃうからです。
何を?
「教える」
ということをです。
「風の谷のナウシカ」という漫画がございます。宮崎駿さんのね。
この中で、戦いで亡くなり戦場に放置されている遺体から金目の物を奪おうとしている蟲使いにナウシカが激怒するシーンがあります。
しかし次の瞬間、ナウシカはふと気付きます。
「この人たちはずっとこうして生計を立ててきたんだ。このスタイルがこの人たちにとって普通のやり方なんだ」
これに気付いたナウシカは怒るのをやめ、蟲使いたちに相対でじっくり、なぜその行為を止めた方が良いのかを説いていきます。
蟲使いたちは?
もちろん、しっかり聞いて理解していきました。
私はこれこそが「教える」ということなんだと思っています。
そして、1回説いて理解してもらえなかったらまた何回でも説いていく。
このときに怒りは生まれてきません。
面倒くさがったり、相手の理解を急かすことは、脳の仕業です。
そして脳に支配されていると、
「自分にはできない」
ってなっちゃいます。
脳は私たちに、巧みに諦めさせようとします。
脳の仕業をおさえておきましょうね。
と、長くなりましたがこう考えてくると、怒らなくて良いというのが、わかりますよね。
多分に脳が関係していて、世間の常識としても蔓延っているやっかいな癖がそこに起因しているということですね。
脳の思うがままにさせない。
これには深い目的がありますね。
今回の「怒らなくていい」の根拠だけでなく、私たちの「幸せ」に直結することですからね。
では最後にまとめておきましょう。
・怒るのは過去の記憶から脳が勝手にやっていること
・対処法は平常時に自分の固執(怒る癖)を分析すること
・脳に好き勝手やらせないこと
最後まで、この変わった話を読み進めていただきありがとうございました。
もうあなたは怒らない人ですよ!