こんにちは。
そして大変お久しぶり。
変わり者、グラックでございます。

人が嬉しいと思う瞬間は、十色ではありますが、私はこんなときにそれを感じます。

自分の話したことが、相手に理解してもらえた、定着してくれたとわかったとき。

これは、私だけじゃないですよね。

おそらく、大方の人がそうなんじゃないかと。

よく言われる「承認」というのも、実はこういうときに感じてるはずです。
承認された人は。

では、

どうしたら、自分の話したことが相手に理解され定着したとわかるんでしょうか?

それは、相手が

「前にあなたが言っていた話だけど、~ 」

とか、

「○○さん、さっきの話、良かったねー」

って言ってくれたら、もちろん分かりやすいんですが、もっと心に響く、方法があります。

その方法とは、

まず、相手の話のなかでキーになる言葉や表現、内容を見つけます。

難しいことはありません。

要は相手の話の面白かったところ、こだわりだなぁって感じたところ、ちょっと変わってるなぁって感じたところ、を見つけるんです。

見つけるだけでいいです。

そうすると、自然に記憶に残ります。
そのあともひたすら相手の話を聞きます。

そうしていると、出てくるときがあるんです。

何が?

それは、別のことなんだけど、さっき相手の話のなかで見つけた面白い点、こだわり、変わってる点であるキーを転用して、うまく当てはめられるシチュエーション、タイミングが。

このシチュエーション、タイミングこそが黄金の瞬間なんです。

その瞬間にすかさず、キーを自分のものにして反応を返してあげる。

って言葉で説明するととっても分かりにくいと思いますが、ひとつ例を作ってみます。

二人で話しているときに、相手がコーヒーにこだわりドリップしていれる過程がたまらないんだ、というので盛り上がりました。

そして話しているうちに話題は次々と変わっていきます。

そんなおり、相手が

「何もないところに行って、小さい望遠鏡で星を見るのが好きなんです。」

と言いました。

その瞬間にすかさず、こう返すわけです。

「じゃ、真っ暗闇でスタードリップしたコーヒー飲むしかないですね!」

これをね、言われると相手は喜びますよ。

ちょっと前の話題で、自分のことをしっかり覚えていてくれる。
しかも、かゆいところに手の届く状況で、タイミングで言われるわけですから、

こんな嬉しいことはありません。

しかもこのケースでは、相手がもう実際にスタードリップしてる可能性もあります。
そうなったら、もう、相手の共感も甚だしいわけです。

テレビなんかでもよくわかるお手本がありますよ。

ダウンタウンの松ちゃんですね。

ほかの芸人さんがトークのなかで、おかしな言い回しとか面白い表現をしたとしましょう。

そのあと幾分時間が経ったところで、ある状況に、そのおかしな言い回しとか面白い表現をピタリと当てはめ、自分のものにして言い放つんです。

転用術とでも言いましょうか、この手法。

これは笑的にもまずハズすことはありません。
むしろ百発百中くらいの確率でウケます。
そして相手も間違いなく嬉しくなるのは、次のこんな理由から。

ちょっと見方変えれば、相手のマネともとられるかもしれません。

でもこの転用術で見つける相手のキーは、言わば長所。
これをマネすることは究極の承認行為。
マネされたほうも、少し前の話題でみんな忘れちゃったんじやないかって間合いに、ドンピシャのタイミングでマネを自分のものにして言い放ってくれるわけだから、心に留めておいてくれたって感じるんです。

相手も嬉しくなるし、まわりの人も楽しくさせる。
また、ウケたからには自分がなにより楽しくなる。

こんな一石三鳥の手法。

それが、勝手に名付けました「転用術」なんです。

これができるようになると、飲み会がいっそう楽しくなります。

話のネタなんか用意する必要ありません。
相手の話の中から次々とキーが生まれてくるわけですから。
飲み会の場では、みんなしゃべりたがるので好都合なんです。

でも、先の例のように通常の会話でも使える手法です。

ただ口数の少ない人もいるから、そのときは相手の話し易い内容をいかに引出すかという、引出し術も必要になってきます。

いずれの場合も、まずは聞く、相手の反応を見る、といったコミュニケーションの基がとても大切なところ。

年末年始、旧友に逢う機会もございましょう。

相手の言葉、仕草、表情に、意識を向けてみませんか?

そして楽しく嬉しい瞬間を満喫しましょう!

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